日本は世界有数の地震大国の一つとして知られています。首都近郊の埋め立て地では、地震による直接的な被害だけではなく、地震によって生じる液状化による被害があります。
液状化とは地震によって水と砂が分離し、その水が地上にあふれることで発生します。先の東日本大震災でも首都圏近郊の液状化被害が深刻ですが、その対策は困難です。
そこで今回は、液状化を模した環境を用いて、砂の移動の様子を弊社取り扱いのハイスピードカメラとひずみ解析ソフトウェア Mercury を用いて可視化しました。 計測に使用したカメラは弊社取り扱いのハイスピードカメラ Miro C321 モノクロで、その撮影速度は 500 fpsです。
計測結果
本事例動画は圧縮の様子をカラーマップで表示しており、また、右図の青色のグラフがその平均値に対応します。その一方で、右図緑色は平均的な膨張量を示しています。
この結果から、振動と同時に土砂の上部の変形が明確に生じていることが可視化されました。本事例のように、振動時に生じる現象の可視化やそれによるひずみの計測に興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。