事例概要
背景と課題
ディーゼルエンジンは、トラックやバス、船舶等大型の乗り物、建設機械に搭載されています。
その燃焼方法は、燃料を空気と混合させずに圧縮によって加熱し、その後燃料を噴射して着火させます。
燃焼効率を測る手法として、波長309nmのOH発光強度の観察が用いられます。
しかし、通常のモノクロハイスピード撮影では309nmに波長感度がなく、OH発光を確認できません。
解決策と成果
UVに波長感度のあるUVハイスピードカメラと310nmのバンドパスフィルタを用いることで燃焼のOH発光を可視化することができます。
本事例では、ディーゼルエンジンの燃焼行程において、UVハイスピードカメラと310nmのバンドパスフィルタを用いて、OH発光強度の観察を行いました。
従来撮影できなかった、OH発光強度が20,000 fpsで鮮明に撮影できています。
まとめとご案内
UV領域に波長感度を持つハイスピードカメラはPhantomシリーズだけです。
ぜひ一度お試しください。
ご協力
本事例は、海洋技術安全研究所のご協力により撮影されたものです。
海洋技術安全研究所では、国内最大級の船舶用大型可視化エンジンを所有しており、ディーゼル・水素など様々な燃料における可視化試験を行うことが可能です。