事例概要
衝撃試験や衝突試験といった、特殊な環境下におけるひずみ計測は一般的なひずみゲージを用いると、ゲージそのものが破損してしまう可能性があり、正確に計測できない可能性があります。加えて、非接触で計測する手法を使用するにも、対象に対して正対させた状態で計測することも、撮影対象や試験装置と視野がかぶってしまい、正確に計測できないことが考えられます。
鏡越しでのひずみ計測手法
そこで本事例では、そのような環境におけるひずみ計測の手法の一つとして、鏡越しで対象を写しながら、デジタル画像相関法(Digital Image Correlation; DIC)を用いた計測を紹介いたします。
ひずみ計測の対象は、飛翔体(今回はエアガンから打たれる弾を使用)がアルミ板に衝突する様子を採用しています。
計測結果
本計測では、立体形状をとらえるために、弊社取り扱いのハイスピードカメラ T3610 モノクロを2台とひずみ計測ソフトウェアの Mercury を使用することで、飛翔体の衝突の様子を可視化するとともに、アルミ板に衝突した際のひずみ分布を可視化することができました。
特殊な計測例ですが、今回の計測のように、直接見ることができないような環境下におけるひずみ計測等に興味がございましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。