旋盤での切削のハイスピード撮影
ハイスピードカメラPhantomを使用して高速度撮影した旋盤の映像
数千回転にもなる旋盤をハイスピードカメラで撮影することで、切子がどういった風に排出されているかを可視化することができます。実際人間が見ているよりもはるかに高速で撮影しているため、人間の目では捉えられない切子の排出の瞬間を捉えることが出来ています。
切削加工とは
切削加工は自動化が進んでおり、NCプログラムを組むことで大量の加工を実現しています。そのなかでも、最適な加工条件を探し出すことや、チップの選定などによって不良品の数を減少させることができます。ハイスピードカメラを使用することで切削加工の現象をより詳細に把握でき、不具合や傷の原因を究明することができます。また、近年は加工機の性能向上に伴い加工速度が早くなっています。そういった現場でハイスピードカメラを使用することにより、加工の可視化と条件の最適化を行うことができます。
機材セッティング
小型のハイスピードカメラ Phantom VEO E-310(相当品)を用いて撮影しました。Fマウントレンズを使用することができ、さらなるクローズアップも可能です。大型のハイスピードカメラは設置や取り回しが大変ですが、Phantom VEO E-310Lは125mm立法の小型筐体なので、簡単かつ自由度が高い設置が可能です。
使用機材
ハイスピードカメラ Phantom VEO E-310L(相当品)
撮影条件
・撮影速度:3,000コマ/秒
・解像度:1,024×800ピクセル
・露光時間:1um
結果説明
ハイスピードカメラPhantom VEO E-310は非常に小型かつ高感度なため、照明を当てられない狭い部分であっても明瞭に写しだすことができます。母材への刃の入り方、切りくずの出方及び切りくずの折れ方や折れるタイミングが鮮明にかつ明るく撮影できています。教科書や資料では伝わり切らない実際の動きを撮影することができ、現象理解や教育に役立ちます。
ノビテックではハイスピードカメラのラインナップ各種を取り揃えております。各種デモやオンラインでのご相談も承っておりますので、こちらよりお気軽にご相談ください。