軟式ボールはリリース時に大きく変形するため、硬式ボールとは指にかかる摩擦やリリースのタイミングが物理的に異なります。
感覚のズレによる投球障害や球速低下を防ぐには、両者の体の使い方やリリースのタイミングを定量的に評価する必要があります。
しかし、一般的なビデオカメラのフレームレートでは、リリース瞬間の微細な腕の振りや手首の角度変化を正確に捉えることが困難です。
そこで、ハイスピードカメラ Phantom T2540を使用した投球動作の可視化を行います。
本事例では、マウンドの横から軟式野球と硬式野球のピッチングを撮影しました。
撮影解像度はフルHDである1,920×1,080ピクセルに設定し、2,000fpsの撮影速度で記録しています。
高精細かつ高速な撮影により、ボールが指先から離れる瞬間の動きを鮮明に記録できます。
結果として、両者の球種における体の使い方やリリースタイミングの違いを明確に可視化できました。
取得した映像の定量化
取得した映像は、動体解析ソフトウェアを用いて定量化も可能です。
映像内の特徴点を追跡し、下記のような複数のパラメータを数値化できます。
- ボールの初速およびスピン量の算出
- リリースポイントにおける各関節角度の測定
- 腕の振りや体幹における角速度の算出
これらを理解することで、個人の動きの癖や強みを定量的に可視化できるようになります。







