ハイスピードカメラPhantom TMX 7510によるガラスクラックの可視化
ハイスピードカメラPhantom TMX 7510によるガラスクラックの可視化
ガラスに衝撃が加わり、クラックが入る瞬間を、ハイスピードカメラPhantom TMX 7510を用いて可視化しました。ビールジョッキを破壊した際の亀裂の伸展を45万コマ/秒で可視化しています。ガラス内を亀裂が徐々に伸展している様子が捉えられています。
ガラスや金属片の疲労試験や破壊試験では、ガラス片や金属片の飛び散り、ひずみ計測DICだけでなく、クラックと呼ばれる亀裂やひび割れの現象が起こります。このクラックは、乾燥や経年劣化などが原因で構造物の外壁や内壁、基礎部分にも発生します。疲労試験等では、どのタイミングで進展が起きるか、どこからどのように進展が発生するか不明なこともあるなかで、可視化を行い、製品評価や素材比較が行われています。
本事例では、ビールジョッキを破壊した際の亀裂の伸展の様子を撮影しました。 金属板の持ち手部分、及びジョッキ本体の端から、徐々に伸展していく様子が捉えられています。従来の撮影ではフレームレートが足りず、亀裂の伸展がジョッキのどの部分で発生するかが不明でしたが、本撮影により細部まで可視化できています。このようなガラスや金属板の亀裂伸展は非常に速い現象であり、細部まで可視化するためには、超高速度撮影かつ高解像度が可能な製品が求められます。
使用機材
結果説明
ビールジョッキを破壊した際の亀裂伸展をハイスピードカメラPhantom TMX 7510を用いて可視化しました。ジョッキのどの部分から伸展が起こるか不明でしたが、高解像度での超高速度撮影が可能なハイスピードカメラPhantom TMX 7510で撮影することで、細部まで鮮明に可視化することができました。また破砕した箇所から細かいガラス粒子が飛び散る様子も可視化できています。
ノビテックではガラスや金属片のクラックなどの超高速度現象に適したハイスピードカメラのラインナップ各種を取り揃えております。各種デモやオンラインでのご相談も承っておりますので、こちらよりお気軽にご相談ください。