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鉄鋼鋳造時の温度計測事例

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鉄鋼鋳造時の温度計測事例

二色式温度計測システムThermeraによる、鋳造時の鉄鋼の温度計測事例です。

  

温度計測システムTheremera(サーメラ)を用いて、炉から出た液体の金属の温度計測を行いました。非接触で温度計測することにより、温度計測のムラが少なくなり、より正確な温度が計測できます。二色式温度計測システムThermeraは、一般的なサーモグラフィーと違い放射率の補正が不要なため、設置環境や被写体の材料に限らず安定した温度計測が可能です。

Thermera Thermera

鋳造とは

鋳造は型に液体の金属を流し入れ、それを冷やし、固めることで製品を作成する加工方法です。切削では難しい中が空洞で細かいような形状も、金属を流し入れるだけで製造できることがメリットです。特に、自動車のエンジンパーツなどは鋳造を用いることで大量生産・高精度な製造を行うことができます。

加工の際、液体の金属の温度を管理することは出来上がりの製品の質を左右する最も重要な要素の一つです。通常用いられる手法としては、熱電対による接触式の温度計測と、カメラによる非接触式の温度計測があります。熱電対を用いた温度計測のメリットとしては、大掛かりなシステムが無くても計測が可能な点です。一方で、人間が持って行う場合には事故のリスクや熱電対を置く場所によって細かな誤差が出るという点が懸念されます。非接触式の計測であれば、撮影している面で計測ができるため、熱電対のように作業者ごとの誤差を減らすことができ、事故のリスクも格段に減らすことができます。

機材セッティング

温度計測カメラ Thermera-seenUを金属が流れている方向に向けて設置しています。耐熱防塵ハウジングに入れることで雰囲気温度が高い現場であっても安定した運用が可能です。

使用機材

二色式温度計測システム Thermera-seenU

Thermera

撮影条件

・撮影温度域:1,000℃~1,300℃

結果説明

鉄鋼鋳造時の温度計測

従来の熱電対などの接触式温度センサーを使用すると、センサー部の1点しか温度計測できず、多点計測には手間と時間がかかってしまいます。そこで画像で温度を計測することができるThermeraを使用することで、その手間とコストを大幅に減少させることができます。また、2色法という計測手法を利用しているため、一般的なサーモグラフィーのように放射率を設定しなくても温度計測が可能です。放射率は被写体からカメラまでの距離や向きなどで変わってしまうため、Thermeraのほうが正確な温度計測が可能です。

詳しい原理解説は、以下のリンクを参照ください。
Thermera 2色式ページリンク https://www.nobby-tech.co.jp/measure/thermera/technique.html

ノビテックでは溶接の可視化や温度計測に適したカメラのラインナップ各種を取り揃えております。各種デモやオンラインでのご相談も承っておりますので、こちらよりお気軽にご相談ください。

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