本事例では高解像度ハイスピードカメラPhantomVEO640で、水中でグリセロール液滴が変形していく様子を撮影しました。高速度カメラを用いることで、液滴が周囲の水と接触し、表面張力や粘性力、重力などの影響を受けて複雑に変形していく過程を、時間軸で引き伸ばして詳細に観察することが可能になりました。
解析結果
ハイスピードカメラで撮影された映像を解析した結果、グリセロール液滴が水中でどのように変形し、最終的な形状に至るのかが、鮮明に可視化できました。
水中を移動するにつれて、水の抵抗を受けてグリセロール液滴が様々に変形し、後方に微細な尾を引くような挙動を示しています。
これらの映像データを用いて、液滴の長軸・短軸比、移動速度、接触面積の変化などを定量的に算出することが可能です。これにより、液滴の変形挙動に影響を与える様々な物理的要因(例:液体の粘度、密度差、表面張力など)を詳細に分析し、そのメカニズムを深く理解することができます。