回転体の追尾計測
車輪模型の回転動作の撮影と追尾計測を行いました。
追尾点にシールマーカーを貼り付け、回転の様子を追尾計測しました。
画像では、きれいな円を描くて回転しているように見えますが、軌跡を表示させることで、少しぶれて回転している箇所がみられました。
プロペラ動作、タイヤの回転など、挙動の可視化のみでなく運動解析ソフトウェアで速度計測や追尾計測を実施することにより、より細部まで事象の把握が可能になります。
回転速度の速い現象でも、撮影速度を上げることで、追尾が可能になり、様々な現象への対応ができます。
使用機材
・ハイスピードカメラPhantom T1340(モノクロ)
・運動解析ソフトウェア
撮影条件
- 解像度:2,048x1,952ピクセル
- 撮影速度:200コマ/秒
- 露光時間:500µ秒
追尾計測の際に気をつけること
追尾計測において、追尾したいポイント、マーカーがブレることなく、鮮明に捉えられる事が重要です。
画像解析では、輪郭がはっきり可視化できるモノクロタイプのカメラが採用されます。
例えば、照明の影響でマーカーが反射したり、計測対象を妨げるようなことがあると追尾ができません。
また、1フレームごとの移動量が大きい場合、追尾しきれず追尾対象から外れる事があります。
その場合は、カメラの撮影速度を上げる、または、解析ソフトウェアで探索範囲の領域を大きくすることで改善されます。