金属を削る作業に使われるグラインダーは、火花が飛び散り、音や振動も大きいため、作業者の安全や疲労への配慮がとても大切です。また、長時間の作業や細かい動きが求められる場面では、体にかかる負担や動きの無駄がないかを確認することも重要です。
そこでモーションキャプチャを使用することにより、人とグラインダーの姿勢や動きを3次元化することができます。また、VENUS3D Rは他機器のCSVデータを取り込むことが可能なため、グラインダーに搭載された6軸力覚センサのグラフ化も容易にできます。
本事例は、グラインダーの熟練者と初心者を比較し、それぞれの違いを計測しました。
動画内の左が熟練者、右が初心者の動きです。3次元映像で比較すると、熟練者は体の向きに変化が見られませんが、初心者は体を回転させた作業を行っていることが分かります。
また、熟練者はグラインダーの移動量がx方向にしか動かないかつ、力覚センサの値も一定となり、作業のばらつきなどが見られません。
このようにVENUS3D Rは、「どの動きが効率的か」などが視覚的にわかるようになり、作業のコツや安全面の指導にも役立ちます。