近年、長周期地震動をはじめ日本各地で多種の地震が発生していることから、高層建造物の耐震・制振技術が注目を集めています。
今回は地震発生装置を用いて高層建造物を模擬した模型の上層階・中層階・下層階の3か所の振動を計測することで、階層による違いを計測しました。VENUS3D Rは、モーションキャプチャによって計測した振動をグラフ化し、変化の可視化を容易にすることが可能です。
本計測では、変位量と回転角を解析することで、階層ごとの地震による揺れ方の違いを算出しました。今回の計測にはPrimeX13を4台使用し、階層ごとにマーカーを4点取り付けることで平面を定義し、その変化から回転量を算出しました。
動画のグラフは、各階層の変位量と回転角を示しています。上層階と下層階を比較すると、変位差が最大約20mm、回転角が最大約15度の違いがあることがわかります。
VENUS3D Rは、振動計測の解析・グラフ化を容易にできるため、耐震性能評価や構造力学、制御工学などの研究解析用ソフトウェアとしてご利用いただけます。