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VENUS3D Rアップデート情報(Ver 6.2.302)

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VENUS3D Rアップデート情報(Ver 6.2.302)

この度、3次元リアルタイムモーション計測システム「VENUS3D R」の解析用ソフトウェアが、大幅にアップデートいたしました!

これまでの使いやすさはそのままに、新機能を追加し、より様々な角度からの解析に対応できるようになりました。

これまでのアップデート情報履歴を見る

VENUS3D Rとは?

VENUS3D Rとは、モーションキャプチャシステムを用いて取得した3次元座標データを解析するためのソフトウェアです。
リアルタイムでの数値化・解析はもちろん、計測後のデータ整理からグラフ化・mp4データとの組み合わせなどをVENUS3D Rひとつで対応できます。
解析にかかる時間を大幅に削減することが可能です。

下記にアップデート情報を掲載します。

①マーカー3点以上で定義できる面積算出

任意に選んだ3点以上のマーカーを多角形として扱い、その面積を算出して時系列で出力できます。

メリット

  • 材料や構造物の面変形(歪み)評価が可能になります(例:段ボールのたわみ、布・パネルの変形)。

  • 人体では関節面の変位や胴体断面の変化(呼吸による胸郭面積変化など)の簡易評価が可能になります。

     

利用場面の例:梱包材検査、被服・プロテーゼの挙動評価、スポーツ機材の面たわみ評価など。

 

②外部信号を使用した閾値トリガ(開始・終了指定)

DAQオプションの外部アナログ/デジタル信号を用いて、動作解析の開始・終了を明確に設定できます。

メリット

  • 同期性の向上:映像・フォースプレート・筋電(EMG)など他機器と正確に同期してイベント単位で切り出せます。

  • ノイズ耐性の向上:視覚的・動作閾値のみでの自動検出が困難なケースでも外部トリガで正確に区切れます。

利用場面の例:歩行試験での正確な区間切り出し、ウェイトリフティングの開始/終了判定、自動化ラインでのイベント連携。

注意点:この機能にはDAQオプションが必要ですので、導入前に環境確認が必要です。

 

③ 重心ポイントの任意座標オフセット機能(ポイントグループ)

ポイントグループで算出した重心点をXYZの任意数値でオフセットでき、位置を調整できます。

メリット

  • 座標系調整が容易になり、外部機器(フォースプレートやロボット座標)との整合が取りやすくなります。

  • 感度検証やモデル誤差補正がしやすく、マーカー配置誤差の影響評価に使えます。

利用場面の例:フォースプレート中心への重心合わせ、バーチャル基準点を用いた力学解析など。

 

④フォースプレート複数枚の合成ベクトル算出(人体用メリット)

複数のフォースプレートから得た力・モーメントを合成し、被験者に作用する合成フォース/合成モーメントを算出します。

メリット

  • 動力学解析の精度向上に。片足ずつ別プレートに乗る歩行や多接地点評価で、総合的な外力を正確に把握できます。

  • 接地状態の評価に最適です。荷重分布や動作中の外力ベクトル変化を時間軸で可視化でき、リハビリやバイオメカニクス研究に有用です。

利用場面の例:歩行分析、ジャンプ着地解析、荷重移動評価、義肢やインソールの評価。

 

⑤解析結果の平均値算出およびCSV保存対応

複数トライアルの平均値を算出し、CSV出力に平均値列を含めて保存できます。

メリット

  • データ整理の工数削減:別途Excel等で集計する手間を減らせます。
  • 報告資料作成が容易:平均値を含む一次データとしてそのまま利用できます。

利用場面の例:被験者ごとの平均動作プロファイル作成、製品試験データの集計。

 

⑥イベント付与の一斉反映(座標データにイベント追加時の改修)

座標データにイベントを追加すると、そのイベントが紐づくすべての解析データに自動的に追加されます。

メリット

  • ヒューマンエラーの低減:複数ファイルへ手作業で追記する必要がなくなります。
  • 解析再現性の向上:イベント同期ミスによる解析ずれを防げます。

利用場面の例:位置・角度・力・EMGなど多チャンネルデータ横断解析時のイベント管理。

 

⑦グラフの任意拡大表示(UI改善)

複数グラフが並列表示されている状態で、任意のグラフを選ぶと大きく表示して詳細確認できます。

メリット

  • 可視化効率の向上:特定パラメータの詳細確認や注釈付けが容易になります。

利用場面の例:ピーク値確認やイベント前後の詳細解析時。

 

⑧3D表示内の3軸アイコン表示(ON/OFF)

3Dビュー内に小型の3軸(XYZ)アイコンを表示でき、表示・非表示を切り替えられます。

メリット

  • 空間方向の把握が容易になり、被験者の向きやカメラ座標との整合を即座に確認できます。

利用場面の例:カメラ配置確認、被験者の向き確認。

 

既存ユーザー様向け アップデートの流れ

既存のVENUS3D Rユーザー様は、まず一度お問い合わせください。

問い合わせいただきましたら、お客様のバージョンを確認し、アップデートの費用見積りをお送りいたします。アップデート費用は、バージョンアップしていない期間に応じて変動します。

その後、アップデート版のインストーラーCDをお送りしますので、お客様自身でインストールしていただく流れとなります。 インストールいただければすぐに最新機能をお使いいただけます。

最新アップデート内容のご説明や、システムアップデート、計測のお困りごとのご相談もうけたまわりますので、ぜひ一度ご相談ください。



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