アルミニウムの引張試験における破断直前のひずみ解析事例
アルミニウムの引張試験における破断直前のひずみ解析事例
画像提供:東京電機大学 理工学部 機械工学系 材料力学研究室 渡利先生
アルミニウムを引張試験にかけた際の破断の瞬間を100,000fpsで撮影しました。
撮影にはハイスピードカメラ Phantom T3610を使用し、画像からDIC解析によってひずみ計測を行いました。
引張によって徐々に斜めに亀裂が入る塑性変形が発生し、破断直前に瞬間的にひずみが広がっていく様子が確認できます。
Phantom T3610を使用して撮影をしたことで、解像度を高く保ったまま瞬間的な破断までの瞬間を鮮明に可視化、解析ができています。
従来のひずみ計測では、接触式によるポイント計測であったことに対して、ハイスピードカメラによる計測をすることで瞬間的な変形を細かい時間分解にて観測できます。
CAEなどシミュレーションとの比較にも最適な計測システムとなります。
本事例で使用したハイスピードカメラPhantom T3610は小型かつ超高感度、超高速度での撮影が可能であることから衝撃波や爆発、インクジェットなどの学術分野での超高速現象の可視化から、様々な研究開発において最適なカメラになります。
使用機材
ハイスピードカメラ:PhantomT3610
撮影条件
解像度:288x1,280ピクセル
撮影速度:100,000コマ/秒
露光時間:9µ秒