コンクリート引張圧縮試験におけるDICひずみ計測事例
コンクリートの引張・圧縮試験においてDIC(デジタル画像相関)によるひずみ計測は、材料の力学的性質を精密に解析するための有効的な手法です。
本記事では、DICひずみ解析ソフトウェアMercuryRTシステムを使用し、コンクリート試験における引張試験と圧縮試験のひずみ解析を行いました。
MercuryRTは、高精度な画像解析を可能にし、試験中の変形によるひずみや亀裂の発生を視覚的に観察することを可能にします。
コンクリートの引張試験と圧縮試験におけるDIC技術の活用
引張試験は、材料の引張強度、延性、および破壊時の挙動を評価するために行われます。
試験片表面の微細な変形を高精度に追跡し、局所的なひずみ分布や亀裂の進行を詳細に観察することが可能になります。
動画では、引張によりコンクリートの各所に目には見えない横筋のようなひずみが発生し、そこを起点として破断に至ることが確認できます。
圧縮試験
圧縮試験では、コンクリートの圧縮強度や破壊モードを評価します。
圧縮荷重下での試験片の挙動を詳細に記録し、微小なひずみや破壊に至るまでの変形過程を可視化します。
局所的な圧縮ひずみや異常な応力集中領域を特定し、材料の内部構造が力に対してどのように反応するかを明らかにすることができます。
動画では中央部に縦筋に発生したひずみから、各部位に広がり座屈に至っている様子が確認できます。
使用機材
- DIC解析ソフトウェアMercuryRT
- 5MP常速カメラBasler
撮影条件
- 画素数:2,472x2,064
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