事例のポイント
1. 静的試技データに基づく位置の推定と死角の可視化
口腔中に隠れてしまう歯ブラシ先端の動きを捉えるため、VENUS3D Rのポイント推定機能を用いました。事前に歯ブラシの先端にマーカーを付けた状態で静的試技データを取得し、これをもとに先端位置を推定しました。これにより、口腔中の歯ブラシの先端の軌跡を可視化することができます。
2. 歯ブラシの3次元的な姿勢と上肢挙動
取得したマーカーの座標データから歯ブラシの座標系を生成することで、歯ブラシ自体の3次元的な姿勢が可視化されます。また、歯ブラシの操作性を上肢の動きから評価することも可能です。本事例では、肘と手首の角度、前腕の回転をグラフ化しました。動画から歯ブラシの上歯から下歯へ磨く位置を切り替える差に、歯ブラシが長軸周りに回転し、前腕もそれに伴って回転する様子を正確に捉えています。
以上のように、これまで視認困難であった死角領域の挙動計測を実現することは、単なる計測範囲の拡大にとどまらず、従来は見過ごされてきた複雑な動作メカニズムの解明に直結します。VENUS3D Rはマーカー貼付が不可能な対象物や死角における動作分析を可能にし、ユーザビリティの評価に貢献します。
使用機材
- 3次元動作解析システム VENUS3D R
- Flex13
撮影条件
- 撮影速度:120 Hz
- 使用カメラ台数:7台
- 解像度:1,280×1,024
- 計測空間:H2m×W2m×D3m
- 使用マーカー:口回り4mm 歯ブラシと顎回り6.4mm その他12.7mm
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