超低ノイズ 小型ハイスピードカメラ Phantom VEO 1310

ハイスピードカメラPhantom VEO 1310は、小型・高速度・高感度というVEOシリーズの特徴を維持しながら、さらなる高速度、高感度を誇り、撮影性能の向上を実現させました。またCDS機能の搭載により、圧倒的な高画質を誇ります。
撮影速度は、フル解像度1,280x 960ピクセル時10,680fpsの高速撮影が可能です。照明が少ない現場でもハイスピード撮影が可能です。 ビニングモードに切り替えると、更に高速化、高感度化を実現することが出来ます。
CDS機能により、Phantomシリーズでもっとも暗部ノイズが少ない

Phantom VEO 1310は、CDS機能(Correlated Double Sampling)を搭載し、圧倒的な高画質・高ダイナミックレンジを誇ります。
撮影時に毎フレームバックグラウンドノイズを除去することで、ノイズレベルが低く、PIVやDICといった画像解析の精度を格段に上げることが可能です。
暗部ノイズが少なく、画像解析で高い精度を実現する
従来機
CDS搭載機
CDS搭載機はノイズに埋もれることなく白黒の濃淡がはっきりと出ています。
これによりPIVやDICといった画像解析で高い精度で計測することが可能です。
CDS機能により、Phantomシリーズでもっとも暗部ノイズが少ない

4つのピクセルを1つのピクセルとして扱う「ハードウェアビニングモード」が選択可能です。
ビニングモードでは、感度、撮影速度が向上します。
また、通常モードでは撮影速度を20万fpsなど非常に高く設定する場合1,280 × 128ピクセルのような細長しか設定ができませんが、ビニングモードであれば640 ×384ピクセルのような使い勝手の良い解像度が選択できます。
これにより、高速実験のサイズと形状に合った解像度を自由に選択できるようになりました。
小型・軽量で設置場所を選ばない
Phantom VEO 1310は125mmサイズで、三脚設置だけでなくマグネットアームやクランプなど様々な方法で設置可能です。
端子の数によってLモデルとSモデルの2つのモデルがあります。
Lモデルは 125mmx125mmx125mmで、ソフトウェアでI/O信号を切替可能なBNCコネクタが装備されています。
Sモデルは125mmx125mmx140mmで、CFast対応、オンカメラコントロール、バッテリー入力、追加I/O信号が装備されます。
10Gbイーサネット超高速データ転送で、待ち時間を大幅に減らして実験を効率化

超高速10Gbイーサネットが標準装備されています。
従来の1GBイーサネットと比較し、約10倍の超高速データ転送が可能です。例えば2GBのデータも6秒でPCに保存することができ、データ保存の待ち時間が大幅に短縮されます。
現場では、保存完了を待つあいだに作業が止まることが少なくなり、試験の段取りがそのまま前に進みます。
また、カメラメモリを分割することにより、撮影しながらのデータ保存ができ、保存待ち時間なしで連続撮影が可能です。
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画素数 × 撮影速度
| 解像度 | VEO 1310 | VEO 1010 該当製品は販売を終了しております |
VEO 610 該当製品は販売を終了しております |
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| 最大撮影速度(コマ/秒)及び記録時間 | ||||||
| 画素数 (ピクセル) | スタンダードモード | ビニングモード | スタンダードモード | ビニングモード | スタンダードモード | ビニングモード |
| 1,280 x 960 | 10,860 (3.6秒) | - | 8,420 (4.4秒) | - | 5,610 (7.1秒) | - |
| 1,280 x 804 | 12,900 (3.6秒) | - | 9,330 (4.4秒) | - | 6,670 (7.1秒) | - |
| 1,280 x 720 | 14,350 (3.6秒) | - | 11,140 (4.4秒) | - | 7,420 (7.1秒) | - |
| 1,280 x 240 | 40,300 (3.9秒) | - | 31,270 (4.8秒) | - | 20,840 (7.6秒) | - |
| 960 x 960 | 13,333 (3.9秒) | - | 10,340 (4.8秒) | - | 6,890 (7.6秒) | - |
| 640 x 480 | 30,030 (5.1秒) | 40,300 (3.9秒) | 23,300 (6.4秒) | 31,270 (4.8秒) | 15,530 (10.0秒) | 20,840 (7.5秒) |
| 640 x 240 | 57,360 (5.3秒) | 73,510 (4.2秒) | 44,510 (6.8秒) | 57,030 (5.2秒) | 29,670 (10.0秒) | 38,020 (8.0秒) |
| 640 x 120 | 105,260 (5.7秒) | 125,000 (4.9秒) | 81,660 (7.2秒) | 96,980 (6.4秒) | 54,440 (11.0秒) | 64,650 (9.4秒) |
| 640 x 96 | 126,360 (5.9秒) | 145,360 (5.2秒) | 98,030 (7.6秒) | 112,780 (6.8秒) | 65,350 (11.0秒) | 75,180 (10.0秒) |
| 640 x 72 | 158,030 (6.3秒) | 173,650 (5.8秒) | 122,610 (8.0秒) | 134,730 (7.2秒) | 81,740 (11.0秒) | 89,820 (10.0秒) |
| 640 x 48 | 210,900 (6.9秒) | 215,610 (6.9秒) | 163,630 (8.8秒) | 167,280 (8.8秒) | 109,090 (12.0秒) | 111,520 (10.0秒) |
| 320 x 240 | 57,360 (10.3秒) | 105,260 (5.7秒) | 44,510 (13.2秒) | 81,660 (7.2秒) | 29,670 (20.0秒) | 54,440 (10.0秒) |
| 320 x 72 | 158,030 (11.9秒) | 253,270 (7.6秒) | 122,610 (15.2秒) | 196,500 (9.6秒) | 81,740 (23.0秒) | 131,000 (14.0秒) |
| 320 x 24 | 316,930 (15.3秒) | 423,350 (11.9秒) | 245,900 (19.6秒) | 328,460 (15.2秒) | 163,930 (29.0秒) | 218,970 (22.0秒) |
※( )内の数字は、メモリ256GBモデルの各撮影速度時の記録時間(秒)です。
メモリ128GBモデルの場合は、記録時間が半分になり、メモリ512GBモデルの場合は記録時間が倍になります。
上記解像度以外も、スタンダードモード:256×32ピクセル、ビニングモード:128×64ピクセル毎に最低撮影速度は100コマ/秒から、上記最大撮影速度まで、任意に撮影速度の設定が可能です。
仕様
センサー性能(EMVA1288規格)
欧州マシンビジョン協会EMVAによるイメージセンサーの性能データ(532nm時)
| スタンダード/ビニング | スタンダード | ビニング |
| 量子効率(QE) | モノクロ:71.6%,カラー:53.3% | 63.8% |
| ダークノイズ | 13.65 e- | 29.27 e- |
| S/N比 | 40.7 dB | 43.7 dB |
| AST(単位:P) | モノクロ:19.8, カラー:24.2 | 46.7 |
| 飽和容量(単位:Ke-) | モノクロ:11700,カラー:21024 | 23183 |
| ダイナミックレンジ | 58.3 dB | 57.8 dB |
※ビニングとは、4ピクセルを1ピクセルとして扱うことで撮影速度を向上させる機能です。
EMVAの各用語の解説
EMVAには、以下のようなパラメータがあります。
| パラメータ | 単位 | 説明 |
| 量子効率 | % | 特定の波長で電子に変換される光子の比率です。高いQEは高感度を意味します。特定の波長で正確なQE数値を知るにはセンサーのspectral response curve(波長感度特性)を参照することをお勧めします。EMVA QE数値はフィルファクタ数値を含みます。 |
| ダークノイズ | e- | 又は読み出しノイズ。センサー(レンズキャップ装着時など)に入射光がないときに画像にみられるノイズです。低い数値は広いダイナミックレンジ、低照撮影および解析時の画質が向上することになります。 |
| S/N比 | dB | ノイズ値に対する信号値の比率。高い数値はシグナルの高品質を意味し、照度に起きる小さな変化を検知することができます。 |
| AST | P | ノイズに埋もれずに信号データを認識できる画素に必要な最低光子数。数値が低ければ低いほど、入射光が少ない撮影でも、画像として認識できるデータを表示することができます。 |
| サチュレーション容量 | Ke- | Full Well Capacity (FWC)ともいいます。画素が溜めることのできる電荷量のことを言います。高い数値はセンサーの高いS/N比、つまり高いダイナミックレンジを意味します。Photon-shot noiseの為、S/N比はFWCの平方根と連動します。 |
| ダイナミックレンジ | dB | 読み出しノイズに対するサチュレーションレベル信号(又はFWC)の比率。暗所の細部などの画像のグレースケールを詳細に認識できます。高いダイナミックレンジの数値は、高画像撮影ができることを意味します。12ビットの画像は最大72 dBのダイナミックレンジを持っています。 |
| VEO 1310 | VEO 1010 該当製品は販売を終了しております |
VEO 610 該当製品は販売を終了しております |
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| 総画素数 | 1,280×960ピクセル(ビニングモード 640x480ピクセル) | ||
| 撮影速度 フルフレーム | 10,860コマ/秒 (スタンダードモード) 40,300コマ/秒 (ビニングモード) |
8,420コマ/秒 (スタンダードモード) 31,270コマ/秒 (ビニングモード) |
5,610コマ/秒 (スタンダードモード) 20,840コマ/秒 (ビニングモード) |
| 最高撮影速度 セグメントフレーム | 423,350コマ/秒 | 328,460コマ/秒 | 218,970コマ/秒 |
| 画素ピッチ | 18μm | ||
| センサーサイズ | 23mm x 17.3mm | ||
| 濃度階調 | 12bit | ||
| 最短露光時間 | 709ns | ||
| 感度(ISO/ASA) | スタンダードモード ISO 80,000(モノクロ) 8,000(カラー) ビニングモード ISO 125,000(モノクロ)、10,000(カラー) |
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| 内蔵メモリ | 18 GB, 36 GB, 72 GB | ||
| レンズマウント | 標準:Fマウントレンズ(Gスタイルレンズサポート) オプション:Cマウント EOSマウント(電子レンズ制御可能) |
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| レンズコントロール | オプションのEOSマウントにてソフトウェアからの制御可能 | ||
| メカニカルシャッタ | 標準装備 | ||
| 冷却機構 | 空冷 | ||
| 映像信号出力 | Micro HDMI、HD-SDI | ||
| プログラムI/O | 同期信号入出力、ストロボ出力、イベント入力、トリガ出力、レディー信号出力、IRIG信号入出力等。 | ||
| メモリセグメント | 最大63分割 | ||
| フレームストラドル時間 | 726ns | ||
| 通信インターフェース | 10Gbイーサネット、1Gbイーサネット | ||
| オンカメラコントロール | Sモデルのみ対応 | ||
| 耐G機能 | 耐衝撃:30G、100G(メカニカルシャッタ無モデル)のこぎり波、11ms、10回、3軸 MIL-STD-202G適合 | ||
| カメラ制御ソフトウェア「PCC」 | 日本語対応コントロールソフトウェア。マルチウィンドウ対応で、複数台カメラを使用した際も、画像の複数表示、同期再生が可能。画像の撮影、撮影条件の設定・保存・読み込み・撮影画像の再生、動画の範囲指定、各種画像処理、特徴点の自動追尾距離・速度・加速度・角度・角速度の計測、バーストモード、各種ファイル変換(AVI、H264/MPEG、BMP、JPEG、TIFF等) | ||
| 寸法・重量 | Lモデルサイズ:125mmx125mmx125mm 重量:2.7kg Sモデルサイズ:125mmx125mmx140mm 重量:3kg |
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| 動作環境 | -10~50℃ | ||
| 電源 | 100-240VAC、16-32VDC入力 80W サブ電源入力12V(Sモデルのみキャプチャ端子経由) | ||
| 標準付属品 | カメラ本体、電源アダプタ、イーサネットケーブル、日本語マニュアル、カメラ制御ソフトウェア「PCC」、キャリングケース | ||
計測請負・レンタルのご案内
ハイスピードカメラは、ご購入いただく以外に計測請負、レンタルもございます。
照明、レンズ、三脚、各種解析ソフトウェア、制御PC等も合わせてレンタル可能です。
まずは技術相談からお気軽にお問い合わせください。
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