VENUS3D Rソフトウェア機能
モーションキャプチャーの課題を解決:データ整理・数値化・解析
VENUS3D Rは、モーションキャプチャーデータを解析するためのソフトウェアです。
従来、エクセルを使用して作成していた解析データを、ビジュアル化しながら数値解析できるため、効率よく解析が可能です。
動作解析の流れ
データを整える
マーカーを3D表示させながら数値化・整理できるため、データ整理が効率化します。
数値化し、解析する
角速度や加速度など20種類以上の計算・表示機能が備わっているので、エクセルで苦労して式を入れる必要はありません。
グラフ・映像で見せる
動作に合わせてグラフも映像出力することでわかりやすく考察・プレゼンテーション可能です。
整える:データを整理して、解析のための下準備をする
モーションキャプチャーのデータを数値解析するためには、データの下処理工程が必須です。
高度なアルゴリズムを1つ1つ覚え、データ処理していくのは現実的ではありません。
VENUS3D Rにはモーションキャプチャーのデータ整理に最適な機能が複数備わっており、従来時間がかかっていた下処理の工数を削減します。
主な機能
ポイントソート
計測点のラベルの移り変わりを防ぎ、解析速度を向上させます。歩行動作のように複雑にマーカー同士がすれ違う場合も、ラベルを固定できます。
ポイント補間
不足しているデータを自動的に補間する機能です。様々なアルゴリズムに従って、途切れた前後の動きからデータを補間します。これにより、計測データの途切れを防ぎます。
座標変換
取得した3次元座標系を、ロボットアームなど、任意の三次元座標系に変換できます。各分野の適切な座標系に変換できます。車座標系や、任意のCAD座標系など幅広く対応します。
その他の機能
アナログ波形インポート
スティックピクチャ
ポイントグループ
ポイントテンプレート
ポイント結合
ポイント座標フィルタ
ポイント重心追加
ポイント入れ替え
変動原点・変動平面
ワンクリック実行
仮想ポイント作成
解析(物理量算出)
手動ポイント採番
表示設定
数値化:式の入力不要で、すぐに数値化
VENUS3D Rには解析、数値化に必要な機能が標準で搭載されています。
初めてモーションキャプチャーのデータを解析する人でも簡単に速度や変位量などの解析ができます。
複数のポイントやデータを効率的に解析できます。
解析項目
解析項目 | 詳細 |
座標 | ポイントの座標値 |
変位 | ポイントの計測開始位置からの変化量 |
始点からの距離 | ポイントの計測開始位置からの直線距離 |
積算移動距離 | ポイントの計測開始位置からの XYZ 全成分を合わせた移動距離 |
速度 | ポイントの速度 |
加速度 | ポイントの計測開始位置からの変化量 |
加速度 | ポイントの加速度 |
2点距離 | 2つのポイント間の最短距離 |
2点距離変化量 | 2つのポイント間の距離からの変化量 |
2点距離変化速度 | 2つのポイント間の距離が変化した時の速度 |
2点距離変化加速度 | 2つのポイント間の距離が変化した時の加速度 |
3点角度 | 3つのポイントの角度(仮にポイント A,B,C とした時の B の角度) |
3点角度変化量 | 3つのポイントの元の角度からの変化量 |
3点角速度 | 3つのポイントの角度の単位時間ごとの回転の大きさ |
3点角加速度 | 3つのポイントの角度の単位時間あたりの角速度の変化量 |
平面投影2点角度 | 2点間のベクトルを平面上に投影した角度 |
平面投影2点角度変化量 | 2点間のベクトルを平面上に投影した角度からの変化量 |
平面投影2点角速度 | 2点間のベクトルを平面上に投影した角度の単位時間ごとの回転の大きさ |
平面投影2点角加速度 | 2点間のベクトルを平面上に投影した角度の単位時間あたりの角速度の変化量 |
平面投影3点角度 | 3つのポイントからなる角度を平面上に投影した角度 |
平面投影3点角度変化量 | 3つのポイントからなる角度を平面上に投影した角度の変化量 |
平面投影3点角速度 | 3つのポイントからなる角度を平面上に投影した角度の単位時間ごとの回転の大きさ |
平面投影3点角加速度 | 3つのポイントからなる角度 |
実際の解析映像
見せる:グラフ・重ね合わせが簡単
モーションキャプチャーのデータを数値解析するためには、データの下処理工程が必須です。
高度なアルゴリズムを1つ1つ覚え、データ処理していくのは現実的ではありません。
VENUS3D Rにはモーションキャプチャーのデータ整理に最適な機能が複数備わっており、従来時間がかかっていた下処理の工数を削減します。
折れ線グラフ
コンター表示
シーンカメラ重ね合わせ
グラフ重ね合わせ
ソフトウェアパッケージ
VENUS3D Rにはこれらのパッケージがあります
VENUS3D R Lite版
後解析に特化したソフトウェアです。
すでにモーションキャプチャで取得したデータを解析するためのソフトウェアです。
VENUS3D R
リアルタイム解析及び後解析ができるソフトウェアです。VENUS3D Rのすべての機能がお使いいただけます。外部機器との同期計測にも対応しています。
SDK オプション
VENUS3D Rソフトウェアの機能を、お客様のソフトウェアに組込ができる開発キットです。LabVIEW,VB、C++に対応しています。
システム要件
VENUS3D Rの最小システム要件は下記のとおりです。
OS | Windows 10、11(64bit) |
CPU | Core i5 プロセッサー以上 |
メモリ | 16GB メモリ |
USBポート | USB2.0以上 2口以上(Flex シリーズの場合) |
LANポート | 1000BASE-T(Gigabit Ethernet)(ジャンボフレーム対応) |
HDD | 1GB以上の空き容量 |
よくある質問
Q
通常版とLite版の違いは何ですか?
A
主な違いはリアルタイムに座標を取得する機能についてです。
Lite版では、簡単な物理量表(変位、3点角度、速度、加速度)のみ数値、グラフ表示が可能です。また、オプション機器(シーンカメラ、アナログ電圧収録機器など)との連携ができません。通常版に関しては、すべての機能が使用可能となります。 データ収録後の解析作業に関しては、機能に違いはありません。
Q
OptiTrack以外のメーカーのモーションキャプチャデータも解析できますか
A
各モーションキャプチャシステムで収録したデータでも、「C3D」フォーマットであれば読み込みが可能です。
Q
対応している拡張子はなんですか
A
VENUS3D Rソフトウェアでは、CSV、C3D、TXTフォーマットの座標及び計測機器のデータに対応しております。
また、AVI、WMV、MP4、MOVといった動画データや、JPEG、MPEGといった写真データにも対応しております。
Q
ソフトウェアだけ購入できますか
A
VENUS3D Rソフトウェアのみご購入も可能です。
解析の手間を減らしたい、簡単に解析をしたい等のご要望あれば、是非お問い合わせ下さい。
Q
ここにない機能を解析したい場合どうすればいいですか
A
VENUS3DRソフトウェアでは、解析機能として、任意の数式で解析ができる機能がございます。それを使用いただき、独自の解析に応用頂くことが可能です。
また、数式だけでは物足りない場合、解析機能等、新たに開発することも可能です。
是非、欲しい機能、困りごとなどあれば、お問い合わせください。
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