Phantom Cineファイルのための
Pythonインターフェース

PCA(Phantom Cine Analyzer)は、ポータルとモジュールの 2 つの部分から構成される Python ベースのソフトウェアプラットフォームです。
ハイスピードカメラPhantomで撮影した生データ(Cineファイル)を直接画像解析することができます。
高速かつ正確な物体追尾を実現

PCAにプリインストールされたTrack & Measureモジュールは、高速な物体追尾により、手作業で行っていた解析時間を削減します。
相互相関に基づくトラッキングは、フレームごとにマッチングスコアを表示し、人為的ミスを排除します。
高度なサブピクセルルーチンにより、ネイティブ画像解像度がトラッキングに不十分な場合でも効果的な物体追尾が可能になり、より正確な運動学的データが得られます。
また、これまで追跡不可能だった振動、回転、微細な動きなどをCineファイルから直接追跡できます。
サードパーティ製のツールは必要ありません。
自動レポート作成で時間を節約

PCA は、主要なメタデータとキネマティックグラフを含む包括的なPDFレポートを自動生成し、生の映像を意味のある実用的なデータに変換します。
手動レポート作成を排除し、主要なメタデータと運動学グラフを含む詳細なレポートを即座に生成して、分析と意思決定を迅速化します。
Python統合による分析のカスタマイズ

PCAはカスタムPythonモジュールをインポートし、オリジナルの解析を行うことができます。
カスタム分析用の柔軟なPythonポータルインターフェースが付属しており、特定の高速化ニーズに合わせてカスタマイズされたカスタムモジュールを追加できます。
独自の Python モジュールをアップロードして、光学高温測定、ピクセル強度測定、粒子サイズ測定などの特定のニーズに合わせてCine ファイルを処理します。
デフォルト機能
PCAにはデフォルトでサンプルの計測機能が備わっています。

追尾計測
複数点の追尾を行うことができます。自動追尾、手動追尾が可能となっています。加えて、変位、速度、加速度、振動解析についてのレポートを自動作成することができます。

2点間
2点間の距離、速度を計測することができます。

3点間
回転や移動に沿った角速度や角度を計測することができます。

2直線
2点を結ぶ直線の移動を見ることができます。
出力は直線の角度と角速度です。

エリア
任意領域の面積を求めることができます。
操作画面

デフォルトツールの使用方法 - 共通事項 -

- ① キャリブレーション
2点を選んで長さを入力する - ② ファイル選択
- ③ 参照タブ
INFO:撮影情報などが記載ADJ:映像調整タブTRACK:トラッキング時に使用 - ④ 各種計測ツール
- ⑤ 撮影映像とスライドバー
動画再生は不可能 - ⑥ レポート作成ボタン
トラッキング計測のみ使用可能 - ⑦ グラフ作成ツール
トラッキング計測時に使用可能 - ⑧ カーソルエリア
座標と信号値を表示
PCA利用の流れ
STEP
01
メーカーページからダウンロード
PCAソフトウェアは、メーカーのVision Research社からダウンロードをお願いします。 ダウンロードフォームに各種情報を入力すると、ダウンロードリンクが記載されたメールが届きます。
STEP
02
PCAのインストール
メールに記載のリンクからインストーラーをダウンロードし、インストールを実行します。
STEP
03
利用開始
インストール後すぐにPCAで解析を始めることができます。
ご利用に関して
本ソフトウェアには、Pythonの解析ライブラリが多数同梱された開発ツール「Mini conda」のインストールが必要です。
本ソフトウェアはメーカーから提供されるフリーウェアであり、当社ではサポートいたしかねますのでご了承ください。
画像解析がしやすい撮影の方法などについては支援が可能ですのでお問い合わせください。