ひずみ解析システム DIC(デジタル画像相関法)
ひずみ解析(DIC)ソフトウェア MercuryRT
Mercuryはデジタルカメラで撮影された変形前後の画像からDIC(デジタル画像相関法)によって非接触でひずみ分布の解析を行うソフトウェアです。
新製品の開発、CAEシミュレーションとの比較、そのほか様々な材料強度の評価試験に最適です。
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ソフトウェアは2D / 3Dをラインナップ
Mercuryには、2Dモジュールと3Dモジュールの2ラインナップがあります。
2Dモジュール
Mercuryの2Dモジュールは、平面的な対象物の寸法や変形を測定するために使用されます。これには、長さ、幅、面積などの基本的な測定が含まれます。
3Dモジュール
【3Dモジュール】
3Dモジュールは、立体的な物体の寸法や変形を測定するために設計されています。これは、立体的な形状や深さの測定、複雑な3次元的変形の分析に特に有効です。
ソフトウェアの主な機能
特長① 豊富な解析機能
Mercuryは各主ひずみに加え、一軸方向ひずみ、せん断、ひずみ速度など様々な解析項目を搭載しています。これによりシミュレーションや理論上の数値と実際の現象の比較が可能です。
出力項目一覧
特長② プローブ機能一覧
プローブ機能一覧
特長③ ソフトウェア上でカメラ制御
Mercuryは高速度カメラPhantom、各種マシンビジョンカメラの制御に対応しています。
Mercuryのソフトウェアからカメラをコントロールし、撮影から解析までを同一ソフトウェア上で行うことができます。
これにより、ソフトウェアを行き来する手間が省けます。
特長④ リアルタイム計測
Mercuryのリアルタイム計測機能は、物体や材料の動的な挙動をリアルタイムで捉え、分析するための強力なツールです。この機能は物体の動きや変形を瞬時に計測し、そのデータをリアルタイムで処理・表示します。これにより、材料の応力試験、構造物の振動分析、製品の品質検査など、試験前の相関を確認する事前テストなど多岐にわたる用途での活用が可能になります。
拡張機能
Mercuryでは、ひずみ解析に必要な機能を標準で取り揃えており、お客様の要望に応じて拡張機能を追加購入することが可能です。
VIBROGRAPHY(FFT)
振動計測およびたわみ形状の分析機能
CRACK
リアルタイムのクラック進展計測機能
FORMSYS
振動計測およびたわみ形状の分析機能
THERMOELASTIC STRESS
ANALYSIS
熱弾性応力解析機能
使いやすさのポイント
Mercuryは、ユーザーが撮影から解析までのプロセスをスムーズに実行できるよう、充実したユーザーアシスト機能を備えています。
高品質な解析機能、優れたユーザーインターフェース
Mercuryは様々な研究、材料試験、製品評価で活用ができる高品質な解析アルゴリズムと、優れたユーザーインターフェースを持ち合わせています。使用者の目的を反映する細かな解析条件の設定や、解析データは足剤に映像とグラフで視覚的に確認が可能です。また解析結果は動画データとして出力が可能なほか、必要なグラフ解析項目を指定しcsvファイルとして出力することも可能です。
フォーカスアシスト
ひずみ解析をするための画像撮影を行う際に、フォーカスが合っているかどうかは計測品質に大きく影響する重要な要素です。この機能を有効にすることでフォーカスが合っている部分は緑色に強調され視覚的にDIC解析に適した画像かどうかを判断することが可能になります。カメラの焦点を正確に合わせることで、画像解析の精度が向上します。
ライブ画像
フォーカスツール有効
パターン評価
DIC解析では、被測定物の表面に適用されたパターン(通常はスペックルパターン)の品質が測定精度に直接影響します。 パターン評価機能は、測定前にこのパターンの品質を評価し、適切なパターンが適用されているかどうかを確認するために使用されます。
この機能を有効にすることでパターンの品質を視覚的に評価し、高品質(緑)>中品質(黄)>低品質(赤)とランク付けをすることができ、測定開始前にパターンの問題点を特定し、必要に応じて改善することができます。
これにより、測定の再実施を避けることができ、時間とリソースの節約につながります。
この機能を活用することで、ユーザーは専門的な知識がなくても簡単にパターン品質を評価できます。
計測例
引張試験
ゴム素材のひずみ分布
ヘルメットの耐衝撃性
顕微鏡 × CFRPの亀裂の進展
その他のDIC事例
コンクリート引張圧縮試験におけるDICひずみ計測事例
コンクリートの引張・圧縮試験においてDIC(デジタル画像相関)によるひずみ計測は、材料の力学的性質を...
耐熱レンガの加熱前後のDICひずみ分布計測
耐熱レンガを加熱炉で数10分加熱し、室内で冷やした後のひずみ分布をDIC計測しました。レンガ左側を加...
ダンボールの3次元DICひずみ解析事例
オモリの落下によって段ボールが潰れる瞬間と、そのひずみ状況を3次元DIC解析にて可視化を行いました。...
ミニ四駆、衝突時の3次元DICひずみ解析事例
走行中のミニ四駆が壁に衝突する瞬間をハイスピードカメラPhantomT3610を2台用いてステレオ撮...
システム構成
カメラ
お客様のご要望に応じて選定いたします。
ゆっくり変形するものであれば産業用カメラ、破断や衝突などの高速な現象を計測する場合はハイスピードカメラが必要です。
解像度が高いほど細かく相関を見られるため、精度が高まります。
ひずみ解析ソフトウェア Mercury RT
デジタルカメラで撮影した画像を処理するのがひずみ解析ソフトウェアです。
変形前後の画像を使用しパターン群の変形を捜索、演算解析を行い、ひずみを可視化解析します。
解析したデータはcsv、動画、画像で出力可能です。
解析用PC
ひずみ解析ソフトウェアを動かすPCが必要になります。
【推奨スペック】
CPU:Intel Core i7 以上
メモリ:32GB 以上
グラフィックボード:NVIDIA GeForce GTX1650 4GB 以上
キャリブレータ
高精度な計測を行うためのパターンが描かれたプレートです。
- カメラレンズの歪み補正
- 2D測定の平面におけるピクセルと物理単位(ミリメートル)の設定
- 3D座標系の設定
のために使用します。
撮影領域に合わせて様々なサイズを取り揃えています。
価格
Mercuryソフトウェアは基本パッケージ買い切りです。
価格は予告なく変更される場合がございます。
Mercury RT 2D
平面の構造物を計測することができます。
カメラ1台を使用するシステムなので、引張試験など平面上のひずみを見る際に最適です。
リアルタイムデータ出力にも対応しています。
※3Dへのアップグレードが可能です
本体価格
135万円(税抜)
Mercury RT 3D
物体の3次元の変形やひずみを計測することが可能です。曲面を持つ物体や回転体などを撮影する際に必要です。3D版ソフトウェアでは、2D / 3D両方の計測が可能です。
本体価格
198万円(税抜)
ソフトウェア主仕様
解析機能 | ベクトル表示、カラーマップ表示、各項目のグラフ化、3D表示機能 |
再生表示 | 2次元オーバーレイ、3次元オーバーレイ、3次元アニメーション動画(360度回転可能) |
読み込み可能ファイル | cine、avi、mp4、mov、BMP、TIFF、JPG |
データ出力 | csv、avi、JPG、BMP、PNG |
Phantom Cine ファイル対応 | PhantomオリジナルRawファイル「.cine」に対応しています。汎用フォーマットに変換することなく、解析を行うことが可能です。 |
制御対応カメラ | Phantom、Basler、IDS、Ximea |
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